革マル派との関係
早稲田大学は革マル派の影響が強いと前述しました。革マル派は左翼の党派の一つです。左翼団体とは、一般的には社会主義、共産主義を主張する左翼政党などの政治団体ということになりますが、広義では、はこれらの政党の支持団体となっている労働組合、保守勢力と対比している革新勢力、いわゆる進歩的文化人なども総合して呼ばれる場合も多くなっています。
革マル派は活動家団体としては極左暴力系の団体です。「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」の略称で、公然拠点は解放社です。中核派とは同じ団体だったものが分裂しており、同じ左翼であってもなぜか敵対しあっています。そのため、これまでにもいろいろな闘争を中核派と行っています。
これは刑法の正当防衛の際の判例でも登場しています。昔の学生運動の担い手だったわけで、現在でも細々と学生運動が行われています。
大学での演説については、革マル派か中核派が行なっていることが多いのです。現在は表向きでは「革マル派」であることは隠して運動しており、偽装サークル、労働運動などに浸透させていくことで存在しています。
有名なところでは、JR東日本の労組の一つである東日本旅客鉄道労働組合などが革マル派です。こうした背景を持つ早稲田大学ですから、津田大介氏の教授就任ということも実現したのではないかとも考えられるでしょう。